小学生の頃から大好きなファイナルファンタジーの音楽を聴いてため息。
ファンタジーの世界はずっと好きで、
きっとそんな世界があるんじゃないかとどこかで思っている。
ドラえもんの映画でシンドバッドが言う「そんな世界がないかと航海に出たんだ」
というセリフが好きだったことを思い出した。
いつか自分もファンタジーの世界を求めて旅立ちたいと思っていたのかも。
その気持ちは残っていて11年前に旅立ったんだと思う。
やっぱり現実の世界は現実的だったしファンタジーじゃなかった。
でも現実に見てきた。
正教会の黒服の人々、1000年前にできた大聖堂、ジプシーの奏でる音楽、砂の大地の奥の村、営業していた黒魔術屋。
これらは、観光地じゃない。観光化されたファンタジーはもうファンタジーとして生きてないけど、
ジプシーとセッションしたり、旅商人から買い物をしたり、
彼らは確かに今を生きつづけるファンタジックな存在だった。
それを知ってしまって、これ以上のファンタジックがこの世界にあるのか?
もちろん未だ見ぬファンタジックな地域や人々はいるだろう。
でも、そこには魔法はないし、妖精とも出会えない。
あんなにミラクルな出会いや体験をしてきたのに、贅沢だなと思う。
地球の裏側の砂の大地を訪れた時、そこに魔法がないことを知ってしまった。
それで僕の中のファンタジーを追い求める気持ちは、どこか消えてしまったのかも。
だから今、久々に聞くファイナルファンタジーの音楽は、
「この世のどこかに魔法があるのかも。常識を根底から覆す何かに出会えるのかも。」
っていう気持ちを思い出させてくれた。
気持ちだけね。
音楽もさ、勉強して実践して、勉強して実践して、
繰り返すうちに、音楽が魔法じゃなくなっていく。
サンタさんは存在しないんだって、段々と当たり前になるように。
僕は、理解不能な魅力的で幻想的で想像を掻き立てるものに、
ただただ惹かれていく人なので、それがこの世に見当たらないなら、
自分がそうなって行くしかないよね。
いや、分かってるから、スケートするんだと思う。
2023年10月、ついにステージでインラインフィギュアを吐いてギターを弾きました。
なんて幸せなんだろうか。ここからがスタートだなと思う。
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by komitetsu
| 2023-11-04 23:23
| 音楽